音羽山 2009年4月11日 土曜日 晴れ

今日は桜の名所三井寺からもう一つの桜の名所石山寺まで東海自然歩道を歩く。2週間前に東京で桜は堪能済みであるが、やはり地元も押さえておかないとね。自動改札もない、駅員もいない三井寺でおりる。目の前はびわ湖疎水だ。疎水沿いに桜が植えられているが、同時に柵もしっかりあり、近づくことはできない。柵を避けると写真スポットも限定されてしまい条件としてはあまりよくない。でもこの疎水、地元NHKの定番紹介スポットだ。

駅(7:53)を降りたら、三井寺の方向に進む。疎水沿いにゆったりと歩く。

やがて疎水が地下にもぐる場所で、三井寺(8:04)に突き当たる。まずは右に折れ、駐車場を抜け、仁王門を目指す。

仁王門(8:11)をくぐると、受付。参拝料を治める。

アップもいいもんだね

観音堂を越えて高台(8:36)に登る

少しだけズーム

もっとズーム。びわ湖に咲くさくらがきれい。

観音堂からは仁王門に戻らず、長等神社(8:45)の方に降りる。見事な枝垂れ桜が迎えてくれた。

長等公園(8:54)。ここも桜が満開。

車道を登っていき、長等不動尊脇の階段をパスし、2つ目の階段から山に入る。大きなコース案内図(8:59)がある。

桜広場(9:04)。ここは名前負け。公園内なので深く考えず、公園を通り抜けたら、また車道に戻ってしまった。みなさんは、自然歩道から外れないようにね
(クリックで拡大します)

ちず丸を見ると、JRのトンネルの上に行くまでに東海自然歩道に戻る道がありそうだ(今日は山岳ちずを持っていないのだ!)。それらしき場所に階段(9:16)があった。ただし標識は見当たらない。

50m登ると正しい道に出た。音羽山4.0km(9:22)と書かれている。

てくてく歩く。いい山道だ。音羽山3.3km(9:39)

ここで事件発生。K社の団体さんだ。百人は超えている。途切れることなく登ってくる。ちずを渡されて一斉に各自どうぞなのだろう。まともな引率をつけていたら、いくつにかグループを分けているはずだ。道幅は一人分。トレイルランをしていた人は大群をみて引き返した。さすがすばやい。たぶん向うさんが全員通過するのに30分とかでは無理だろう。ぶちきれかかりながら無理やり降りる。挨拶してくれる人もいるが、人数が多すぎて正直迷惑。付き合っていたら声が出なくなる。


えんえんと続く人の群れ

大谷駅が起点のようだ。ようやく人ごみを抜ける。
いよいよ一号線にかかる逢坂山の歩道橋(9:54)を渡る。実はこの橋を渡るのが今日の2つ目の目的(1つ目はもちろん花見)。一号線を走るたびに気になっていたのだ。万葉の時代、この逢坂山が都会(もちろん京都)と田舎を分ける境目だったんだよね。

静かな山歩きと喜んだのもつかの間。ジグザグ急登だ。息が切れる。ベンチ(10:17)があったので、吸いつけられるように休憩。

平坦な部分が少しだけあり、やれやれと思ったら、先は長い階段。でもこの階段を終えれば、今日の仕事は終わり。後は緩やかなのぼりと急な下りだけのはず。

NTTの電波塔の方が高くなっているが、行ってはだめ。素直に直進(10:40)。

来た道、逢坂山1.5km、長等公園2.9km
行く道、音羽山1.3km、路傍休憩地公衆便所0.4km(仰々しいトイレだこと・・・)(10:43)

来た道、蝉丸神社0.8km、京阪大谷駅0.9km
行く道、音羽山0.9km、パノラマ台1.3km(なんで来た道がさっきと全然違うだろうね)(10:49)

今度は新しそうな道標。なんて書いてあるかな
来た道、逢坂山2.0km、京阪大谷駅2.4km
行く道、石山寺8.8km、音羽山山頂0.5km
(もう何も言うまい)(10:58)

道標ばっかり紹介しても山の楽しさは伝わんない。で、こんな道だ。

山頂(11:08)。見ての通り、日陰はない。写真だけとって即退散。石山寺を目指す。

単独者が上がってくる。簡単な挨拶の後、『暑いですね』『暑いですね』二人で大笑い。4月だと言うのにこの暑さ、何か通じるものがあったのだろう。
次に単独のオフロードチャリ。丁寧に挨拶してくれたが、好きになれないな。スキーとスノーボーみたいな関係か?

膳所から来たと言う二人組みに合う。山科に行く道がないと言っていた。たぶん一旦石山寺の方に行ってから分岐するのだろうが、詳しく知らないので、知らないと答えると、上栄町におりることに変更されたようだ。ちずももっていない人にあやふやな情報を教えるわけにもいかず、なんか釈然としない気持ちで分かれた。(11:23)

やっとパノラマ台(11:29)についたと思う。音羽山0.9kmと書かれている。たぶんこれが正解。先にあった音羽山〜パノラマ台0.4kmとしている道標を信じて、なぜ着かないと思いながら歩いていたのだ。しかもこの道標、現在位置の表示がない。どこにもパノラマ台とは書かれていないが、ここだろう。

目の前は、近江大橋が見える。全長1kmを越える橋だ。歩行はただ、軽車両は20円。日陰のベンチがあり、ここで一休み。

ゆらりゆらり

道標のない二股を過ぎると、道標(12:05)のある分岐がある。直進しても石山寺、左に折れても石山寺だから要注意。両者はまったく違う道だ。距離も2キロほど違う。

左に曲がり、石山寺6.7kmのコースを進むと、私と着かず離れずで逢坂山から歩いていた単独者が登ってこられた。なんで引き返してきたのか?疑問に思い声をかけてみる。すぐそこのこぶしの花が満開ですよとのこと。この方はこぶしの花を見た後、直進コースを行かれた。

きれいな階段を下る
階段の後は沢沿いだ
水場もあった

若葉台への分岐(12:20)。たくさん目印があった。

突然広場(12:26)に出る。ベンチもある。ここからしばらく林道だ。
林道を歩きながら、一日を振り返るとごみの多い山だった。飴の袋捨てないようにね。それだけ人が多い山なんだね

林道に現る近道の看板(12:36)。期待したが、ヘアピン一個をショートカットしただけだった。近くにトイレあり。

突然道が止めてある(12:46)。ご丁寧に直進出口なしと書かれている。ここから東海自然歩道の道標は木から金属製に変わる。幻住庵・石山寺の方に折れる。ここから再び山道に入る。

川沿いの気持ちいい道だ。

左手に大きな池(13:02)が見えてくる。

池と池の間を通る。

来た道を振り返る。もう車道はすぐそこだ。

車道に出会って左に折れ、道なりに進む。ある程度交通量もある。来た道音羽山4.9km、行く道石山寺3.4km(13:19)。この後道標を見つけることはなかった。

一段高くなったところに白の鳥居。幻住庵の入口(13:27)だ。

階段が続いているが、幻住庵(13:34)を見るのも今回の目的の一つ。がんばって登る。ちなみに幻住庵とは、奥の細道を終えた芭蕉がしばらくすんでいた場所だ。拝観料は必要ない。

幻住庵からは、来た道を戻らず、とくとくの清水(13:37)に回る。駐車場(13:41)には桜が咲いていた。

幻住庵をみてそのまま行くと、県道に出会った。さて困った。東海自然歩道はどっちだ?北に高速がある。そこまで行ったら行きすぎだ。だから南。東に瀬田川がある。だから東だ。東に行く道はなかったので南下することにした。信号を右曲がるとすぐコンビニがあった。アイスクリームを購入し、一息つく。後日自宅で地図画像を見るとこの辺りから点線があったが、当日は分からなかったので更に南下を続ける。アスファルトの照り返しが強いが、歩道があるため安心してあるける。滋賀刑務所の前を過ぎる。右折・石山寺6.7kmの道を歩いたが、直進・石山寺の道を選んでいれば、この辺りに出てくるはずだ。平和堂を通り過ぎ、ついに石山寺の文字を発見する(14:13)。すっごくうれしい。

500mほど歩くと、石山寺1.0km(14:20)。車には誤差の範囲だよね、きっと。

瀬田川に咲くただ見の桜もきれい。

石山寺到着(14:33)。山門近くに咲く桜にご挨拶。

拝観料を払って中に入る。瀬田川をバックに映える桜を楽しみにしていたが、全体に盛りを過ぎている。残念。

かわりに枝垂れはいい塩梅。紫式部展(14:53)の前には見事な枝垂れがあるので、行かれた方は足を伸ばしてみるといいと思う。

桜三昧の一日を終えて、駅に向かう。石山寺駅800mの看板(15:26)がある。

石山寺駅の前にあるもの、それは東海自然歩道の案内(15:39)。本来はここに出てくるはずでした^^;

注意)上記の時刻はすべてデジカメのものです。GPSとは一致しておりません。

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