武奈ヶ岳 2006年5月1日 月曜日 晴天

比叡山に登ったときは、湖西道路を使わなかったので、今回は実際に京都東ICで降りるコースを取ってみる。比良の山岳センターの電話番号を打ち込み、ナビ開始である。京都東ICからは、R161、湖西道路と分かりやすくつながっていた。湖西道路の終点で降りると、ほどなくナビガイドが終わる。え?と戸惑い画面をみる。まだ北のほうに釈迦岳が見えたのでそのままR161を北上する。どうやら終点で降りる必要はなく、志賀バイパス終点で降りればよかったようだ。長く一車線が続いた後、少しの間二車線になる。その後、一車線に戻ってすぐ、大きな看板があった。左折する。目指すはガリバー青少年旅行村である。
村の駐車場に車を止める。管理人に「山歩きですか?」と問われるので、「はい」と答え、駐車代を払う。トイレはここにしかない。

八ツ淵の方向に歩いていく。今来た車道をまっすぐ進む方向になる。この滝は日本の名瀑100選で、滋賀県で選ばれているのはここだけだそうである。そのためABCDの4つのハイキングコースが整備されている。道を歩いていくと滝の看板に出会う(8:30)

とりあえず、山頂が目的なので、本道のコース以外の滝はパスすることにする。それでも5つ見えるので全部見るというこだわりがなければ、十分であろう。
全部見るコースはCコースである(8:42)Dコースを行くと大摺鉢である(8:54)。どこにも合流らしきものが見当たらないが、帰り道はここに合流している。

道沿いに進むと、小摺鉢(9:01)、屏風滝(9:09)がある。滝の写真をとる場合、どれがどの滝が分かるようにしておきましょう。私は分からなくなってしまいました^^;。その次がいよいよ貴船の滝(9:18)で、ここから本格的な鎖場となっている。

2本の鎖が垂れているので、滝に下りる。のぼりと違いくだりの鎖場は苦手だ。滝を降りてからはやはり鎖をもって徒渉する。その次にはしごを上る。ここに小スペースがある。左の鎖場に続く。ここで何を思ったのか道を間違えてしまった。あれ?道がないや。とりあえず直進。無理やり上り始めてすぐ違っていることは分かったが、トレーニングをかねて上りきってしまった。上から見上げると赤のペイントが岩に見える!正しいルートを発見し、戻る。迷ったときは休むに限る。しばし休憩後、ルートに戻った。この後も鎖場が続く。数は多いが、一本一本は傾斜が急なわけでもなく長いわけでもない。

最後の滝は少し離れたところにある。山歩きを楽しんだ後、分岐に出る(9:51)。比良ロッジの方向に進む。

七編返しの滝は長い(10:04)。無理やり8個の滝にした感じがする。

オガサカ道への分岐である。川にタオルがまいてあり、確認してみたが、道はなかった。正規のルートは川を少し離れ、坂を登ったところに道標がある(10:20)。オガサカ道に行かず、直進する。

再び山道でなく山歩きとなる。川とは並行している。目印を見落とさないように注意する。地面に道標が置いてある(10:30)。心強い標識である。ここで知り合いにメールを打った。電波が届いている。ここを左に曲がる。

少し歩くと山道になる。登りが続くが道は分かりやすい。音だけで見えないというまぼろしの滝を通り過ぎる(10:55)。もちろん見えないが、一応その方向の写真を撮ってみる。

視界が急に開ける。スキー場跡地に出る。右に曲がる(11:01)。お弁当を食べている組もいたが、まだ早かったし、山頂で食べたかったので我慢する。跡地なのでトイレや自販機等は一切ない。へんに期待しないようにね。武奈ヶ岳と言う大きな看板が出ているのでそちらの方向に向かう。

ここからイブルキノコバまでは、何回か道標があり、道も緩やかかつはっきりしている。気をはらずに歩ける。イブルキノコバには道標以外何もない(11:25)。

武奈ヶ岳の方に向かうとすぐに山頂まで50分の看板に出会う(11:26)。ここから先、また道が分かりにくくなる。この時期は雪で道がなくなっている箇所がある。雪の上の方が歩きやすいし、足跡もしっかりしていて楽である。道標の前で一休みする(11:47)。「もう登ってこられたのですか?」と声をかけられる。「いいえ、これからです」

本来の道が雪解けで道のそばを通ることから、踏み跡がへんになっている箇所もあり、悩みながらも上り続ける。前を行く人が、「まっすぐですか、右ですか。雪渓に踏み跡がない」と声をかけてくる。直前で踏み跡が2つに分かれており、その人は右を行っていたのでたぶん直進だろうと思いながら、目で確かめてからと思い、その人のほうに向かって歩いていったら、「道があった」といってさっさと行ってしまわれた。コヤマノ岳の分岐に着く(12:09)。

ここから武奈ヶ岳目指して直線的なのぼりである。道は川底のように歩きにくく、上には木の枝が邪魔をしており、かつ上り坂である。あえぎながら登る。突然左に道が出てくる。木で階段を作ってあるが、一段一段が大きく、足を上げるのがしんどい。しかし眺めはよい。ゴールはもうすぐだ(12:25)。

ゴール(12:28)。50分の看板から62分。まずまずのペースである。まずは三角点の写真。写真を撮っていると「撮りましょうか」と声をかけてくれたグループがあったので、お言葉に甘える。おにぎりを食べて一休み。風が心地よい。360度パノラマである。

北稜を下る。笹の間に道ができている。道は雪解けでどろどろ。滑りやすくてしかたないので、隣の雪の上を歩く。細川越に出る(13:18)。八淵の滝の道標は道に置かれている。ま、向きはあっているが、これだけ地面の上に道標のある山も珍しい。で肝心の矢印の方向には道らしきものはない。しばらく見渡していたがないものはない。雪解けの水が流れたのであろう、地面が茶色くなっている部分が右から左に通っていたので道だろうと思い、歩き出す。歩き出してすぐマーキングを見つける。後は川沿いである。

途中湿地があり、木道となっている(13:26)。途中道標がいくつかある。イブルキノコバを目指す。広谷の分岐では、イブルキノコバに行かないようにする。道は左側(直進)である。重大分岐の広谷の写真撮り忘れました^^;

道はここから川とお別れし、上りだす。上りきったところで急に道が不鮮明になり、下る。下りきったあたりに特徴的な大木がある(14:15)。

道沿いに行くと突然マーキングをすぎてすぐ道がなくなった。無茶する時間でもないし、下りなので慎重に周りを調べるが道がない。途方にくれる。戻ることにする。戻りだしてすぐ右に折れる道を見つける。来るときに左に折れる道を見落としたようだ。踏み跡、マーキングがあまりにもしっかりしていたのでもっと前から間違っていたということに気づくのが遅れてしまった。反省。運良く人が通ったので、確認してみる。私が行った道は行き止まりで、滝へはそこを曲がるのが正解だということを教えてもらう。会わなくてもその道を行っただろうが、教えてもらってからだと安心感が違う。今年はまだ花が咲いていないねといった山の世間話をして分かれる。ありがとうございました。

落ち葉だらけの道を降りていく。やっとのことで道標を見つける(14:59)。大摺鉢という文字が妙になつかしい。

川に出る(15:04)。マーキングは川上流へとついているが道がない。反対岸にも道標がある。川渡りの案内がないが、川を渡るのだろうと判断する。コンパスで方向を確認し、川を下る。朝の道に合流したと思い込み記憶をたどるが、何か違う。

徒渉を繰り返す。のどが渇いてきたので、川の水でのどを潤す。おいしい。朝の道にまだ合流していないと確信する。この川は地図に載っていない。

大摺鉢に出る(15:23)。写真を撮っていたら、先に道を教えていただいた組に追いつかれたので、お願いして写真を撮っていただく。自分でも一枚撮ったのだが、ポーズをとる前にシャッターが降りてしまい、情けない写真になってしまった。帰り道に鎖場がないと分かり少しほっとした。えいやと向こう岸に渡る。こんな形で合流するとは、朝気づかなかったのも無理はないと納得する。

後は同じ道をテクテク。今日はほとんど衛星ロストでGPSが使い物にならなかった。林道で衛星を確認してみると2つしか捕らえていない。駐車場まで来るととたんに入りだした。ガリバー青年旅行村に敬意を表し、ガリバーと桜の写真を撮り、今日の山行を終える(16:00)。大満足の一日でした。
ありがとうございました。

注意)上記の時刻はすべてデジカメのものです。GPSとは一致しておりません。なおGPSトラッキングデータは明らかに数キロ誤差を含んだ部分があり、その部分は削除してあります。広谷〜大摺鉢は道なりですが、道を地図上で同定できておらず、想像で書いております。

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