烏帽子山 2010年9月19日 日曜日 晴れ

大門坂駐車場(7:11)に車を停める。大きな駐車場だ。登山客が多いわけではなく、ここから熊野那智大社に往復する人がほとんどだ。

駐車場から車道を200m歩くと『那智山』の道標(7:15)。

そのすぐ先が熊野古道、大門坂への分岐(7:16)だ。大門坂には行かずそのまま車道を歩く。

右手に舗装道路の分岐があり、そこが登山口に続いている。道標はない。ここを曲がらずに歩くとすぐ駐車場となり、駐車場の裏から回り込むこともできる。ただしそこにも道標はない。

発電所の前に地図(7:26)があり、現在地が烏帽子山につながっている。ここで道があっていることを確認できた。

薄暗い道だ。南方熊楠も歩いた道だろうか。今日は南方熊楠に引かれてこの山を選んだのだ。光も入らないが、電波も入らない。GPSがロストを続けている。

右手が陰陽の滝(7:43)。行ってみたが、ゲート設備が鎮座していて気分がなえたので引き返した。二本の滝は普通夫婦滝と名づけるものだが、陰陽の滝とは面白い名前だ。夜美の滝に行く。この先踏み跡弱し。

夜美の滝(7:46)。

『烏帽子山2.6km』『烏帽子山 No.2』(7:51)。あれー?どっかでNo.1の標識見落としたのだろうか?この先当面道明瞭。

『烏帽子山 No.3』(8:01)

渡渉。悩んだが、靴を脱ぐことにした。水が冷たいね。

『烏帽子山 No.4』(8:10)

丸太橋(8:12)は怖い・・・。

『烏帽子山へ東谷コース(沢コース)』を選ぶ。右が尾根コースだ。ここに『烏帽子山 No.5』(8:15)もある

『烏帽子山 No.6』(8:23)『烏帽子山 No.7』(8:25)。渡渉ポイントと渡渉した地点に道標があり、親切。よく分かっておられる。人間工学的には、曲がる地点と曲がった直後に道標を置くのが正解。安心感が違う。

大きな岩

『烏帽子山 No.8』(8:31)

『烏帽子山 No.9』(8:35)『烏帽子山 No.10』(8:37)

『烏帽子山 No.11』『烏帽子山 No.12』

『烏帽子山 No.13』(8:43)。No.12からNo.13までは踏み跡錯綜気味。魔のNo.13である。こまめに道標があるのはありがたいが、いったい何番まで続くのか分からないので、いやになってきた。

『烏帽子山 No.14』(9:07)。ここからいよいよのぼり

『烏帽子山 No.15』(9:25)。小ピークである。

目の前に大きな岩が飛び込んできた。落差50mほどの一枚岩からなる滝、松尾の滝(9:32)だ。これを見た瞬間、疲れが吹っ飛んだ。写真を撮ったが、ご覧の通りで、全然迫力が無い。自分の目で見れてよかったと思う。

滝つぼでは御魚たちがすいすい。

再びのぼる。大きな岩が多く、両手を使って進む。やがて林道と出会う。『烏帽子山 No.16』(9:56)

林道はすぐ終わり、終点の広場から細い道に入る。まだ200m登らないといけないのに、『烏帽子山頂 30分』と書かれている。『烏帽子山 No.17』(10:04)。

なかなか高度を上げない。『烏帽子山 No.18』(10:24)。

その先ロープが続く。ロープを登りきると、烏帽子岩(10:47)。鎖を持ちながら鉄はしごを登り、烏帽子岩に上がる。爽快な眺め。今日の2つ目の満足ポイントだ。

遠くからはこんな感じ。

半分もうでもよくなっていたが、せっかくなので山頂(10:57)まで行く。少し登り。新百名山の杭が立っていた。関西百名山としての方が知名度があると思うが、・・・。『大杭峠 市野々』方面の道標があるが、行かない。行けば、尾根コースを通り、『烏帽子山 No.5』に出る。

山頂から林道まで引き返す。ガイドブックのコースタイムは、20分。歩きにくくてとても無理。そんなスピードで降りたら、膝を痛めると思う。

『烏帽子山 No.16』で元来た道に戻らず、そのまま林道を歩く。当たり前だが広い道だ。

舗装道路に出会う。道標『青岸渡寺』(12:01)に従い、左に行く。

すぐに次の道標『二ノ滝 三ノ滝 青岸渡寺』(12:02)から山道に入る。

植林が続くが、道は明瞭で段差も無く、歩きやすい。ただし目印は何も無い

『烏帽子山2.1km』『那智山 2.6km』(12:47)と道標が続く。

山の神(12:50)。ここは広い道だ。

そのすぐ先に、道標(12:50)。下り。

途中、渡渉してすぐ戻る方向に登る箇所がある。分かりにくいポイントだった。渡渉目印としてコースと反対に目立つテープがあり、正規ののぼりは小さなテープだ。進むと木に○がしてあり、正しいコースを示しているが、ここに踏み跡があり、○からコースをそれる印象を受けた。GPSもロスとしたままなので慎重に進む。


大きな渡渉ポイント(13:38)。休憩にもよい。何か書いてあるがよく読めないが、目印が非常に多いので、重要なポイントなのだろうと理解し、渡渉する。

渡渉先の尾根に出ると、急に音が変わった。大きな滝が眼下に見える。三の滝だ。木が多く写真はやめておいた。ここから道を探したが、見つからず???。あの渡渉は必要なかったのだろうと思い、再度渡渉する。

元のコースに戻り、歩くと『神域 無断入山禁止』の看板(14:12)と『三の滝』への分岐があった。三ノ滝は上から見たのでもういいやということでパスし、神域に入る。

二ノ滝(14:20)。

更に進むと『これより下流立入禁止』の杭(14:34)。那智の滝方面へは進んではいけない。右手の支流にそれて、『西谷』の道標(14:36)から、最後ののぼりに入る。ピークをすぎてぐんぐん下ると、青岸渡寺の境内に出る。多くの人でにぎわっていた。でも今日山の中で出会った人は0。3連休出し、もっと有名だと思っていたが、拍子抜けの静かな山行だった。

三重の塔(15:09)。たぶんあそこから那智の滝が見えるのだろう。人がたくさん上がっていた。行かなかったので本当のことは分からない。

熊野那智大社(15:18)。今日の無事に感謝し、階段の参道を下りる。まだまだ人が登ってくる。この人たちは、夕方神社に行くものではありませんと習わなかったのだろうか?

階段が尽きる頃に観光用の絵(15:28)。そう、左の写真は写真撮影用の絵を写したものなのだ。たぶん携帯でとればもっとリアルに取れると思う。

大門坂の道標に導かれ、熊野古道に入る。今熊野古道ブームだが、個人的には凸凹ある滑りやすい石畳を歩きたいと思う気持ちは分からない。土道のほうがよっぽどいいと思う。

ミーハーに撮影(15:48)

楠大樹 樹齢八○○年(15:52)。こんなに大きいのに800年しかたっていないのかと思った。でも見事である。

夫婦杉 樹齢八○○年(15:54)。道を挟んでなかよく立っている。こちらもとってつけたような、800年だ。

まるで鯨みたいな、デザイン(15:55)。意図的なんだろうか?鯨の街だよね。もう少し歩けば、駐車場。駐車場から大きな2件目の建物が、立ち寄り温泉、蓬莱乃湯。近くていいけど、シャンプー、石鹸別売りだからね。持参しましょう。あー、疲れた。

注意)上記の時刻はすべてデジカメのものです。GPSとは一致しておりません。

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